抑えで自信、先発復帰へ 大竹寛投手(広島) 05自主トレ
「今年も期待しているよ」。
(asahi.com)
通りかかった知り合いに声を掛けられた。
埼玉県八潮市の河川敷。
帰省した実家から徒歩数分のグラウンドで、今年のスタートを切った。
小さい頃から庭同然の場所だ。
「ここに来ると落ち着くんです」。肩の感触を確かめるようにキャッチボールを繰り返した。
埼玉・浦和学院高からドラフト1巡目で入団。
プロ3年目の昨季に先発入りした。4月15日の阪神戦では7回を4安打無失点に抑え、甲子園の虎党をアッと言わせた。
だが守護神・永川の離脱で、5月下旬に抑えに回ってから苦労した。
本来のしなやかな投球フォームが影を潜め、力んでは痛打を浴びた。ストレスによる食べ過ぎで体重が5キロ増えた。
それでも17セーブ(6勝5敗)を挙げたことは何物にも代え難い自信だ。
今季は先発に戻る。腹筋、背筋を鍛え、走り込みも徹底。
「それをこなせば結果はついてくる」。
将来のエース候補は、今が伸び盛りだ。
2005.1.22.sat