紅白戦 大竹、直球で2回無失点
真っ向勝負を決めていた。
(中国新聞)
今年初の実戦に臨んだ大竹が自らに課したテーマは「強いボールで打者のインコースを突いていく」。 紅白戦としては、過剰なほどの気合の入り方が、球場の雰囲気をも一変させた。
マウンドに上った三回、投じた17球はすべて直球だった。
最高球速は144キロを計測し、ほとんどが140キロを超えた。
続く四回もカーブは3球だけ。真骨頂であるスライダーは、あえて封印した。
結局、2回を投げ2安打、無失点に抑えたが、「自己採点は50点」。
厳しい採点は、当面の結果だけを求めていないことの証明だった。
昨季の大躍進を経て、今季は先発ローテーションの中心として計算される戦力になった。
目標を「15勝」に定めた。「これまでとは意識が全然、違う」。
ブルペンでは、常にフォームのバランスを重視した投げ込みを徹底。
1クールに一度は、必ず練習後にプールでの体のケアを自らに課す。
キャンプの目標である「2500球」は残り1000球を切った。肩や太ももが張る。
それでも、「実戦を意識した練習を増やしたい。フォークなども自分のものにしたい」とさらなる挑戦心がわいている。
試合後の山本監督は一言だった。「まだ体が開いとる」。
指揮官からの厳しい注文は、1軍最年少投手への大きな期待の証しでもある。(五反田)
2005.2.17.thu