広島・大竹「4・5本拠地開幕任せろ」進化の証"4回4K1失点"
(スポニチアネックスまるごと広島)
◆ ローテ当確ランプ灯った ◆
<ソフトバンク2―1広島>4・5地元開幕投手任せた!
広島の大竹寛投手(21)が3日、ソフトバンクとのオープン戦で
4回2安打1失点と好投。
初回に四死球などで1点を失うものの、ピンチをしのぐ粘りの投球を披露した。
この日の投球を見た安仁屋投手コーチは右腕の開幕ローテ入りに太鼓判。開幕G3連戦後、2カード目の阪神との初戦登板の可能性が出てきた。
また、昨年の首位打者・嶋重宣外野手(28)がオープン戦1号を放った。
◆ 2回のピンチ…気迫の連続三振 ◆
進化した姿をみせた。初回、パが使う縫い目の高いボールに対応できず四死球を連発して1失点。
続く2回も死球などで1死一、三塁のピンチを招いた。昨年なら一気に崩れるケースだが、05年の大竹は違った。
「開き直って攻めていけました。やっと腕が振れるようになった。あの場面で三振、三振。収穫になったと思います」
井出を見送り三振にとり2死とすると、初回に左翼線二塁打を浴びたバティスタをフォークで空振り三振に斬った。3、4回は完全に立ち直り、城島ら強打者を6人で仕留め、結局4回1失点でマウンドを降りた。
「試合中にしっかり修正できた。練習でやってきたことが出ました」
春季キャンプでチーム最高のトータル2650球を投げ込んだ。
その結果、肩のスタミナ増だけでなく、疲れた時でも力のある
「攻めの球」を投げる精神的な強さも得ることができたという。
「投げ込んだことがこの試合で生きた気がします」
安仁屋投手コーチは「開幕ローテがみえた?そうよね。ブルペンでは誰よりもいい球を投げてるし、当然候補よ」とローテ当確を明言した。
開幕投手は黒田が決定的。巨人との開幕カード2、3戦目は巨人に比較的強い佐々岡と2カード目の阪神に相性の良くない高橋の登板が濃厚。
昨年4月15日の阪神戦で7回無失点と好投した大竹が、4月5日阪神との地元開幕戦に先発する可能性は十分ある。
「立ち上がりに崩れたことを反省して、次の登板につなげたい」。投手王国復活の担い手として期待がかかる若ゴイ。カープの上位進出はその右肩にかかっている。
2005.3.4.fri