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2005 news
2005.4.10
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広島・大竹、吠えた!耐えた!魂の154球
(スポニチアネックスまるごと広島)

◆ 7回2失点今季初白星 ◆

 <広島5−3ヤクルト>若ゴイ右腕の奮闘とボールボーイ犬の活躍!?で連敗ストップ!
広島の大竹寛投手(21)が10日のヤクルト戦で今季初勝利を挙げた。
制球難のため7回で154球を投じながら2失点と粘りの投球。
攻撃面でも2回にスクイズを決めプロ初打点を記録。
シーズン初めて登場したベースボールドッグのミッキーくん(ゴールデンレトリバー、8歳オス)とともにファンの大歓声を浴びた。
開幕3カードを終え貯金は1。12日からの中日2連戦に弾みがついた。

◆ 連敗止めた ◆

 154球目、この日最後の球に魂を込めた。
3点リードながら7回2死満塁で古田を迎えた最大のピンチ。
カウント2−3から自慢のスライダーを外角へ。
結果は浅い左飛。大竹の強心臓ぶりが連敗中の嫌なムードを断ち切った。

 「自信を持って思い切り投げた。いいところに決まったし、ナイスボール!なんとか勝ちたいという気持ちだった」

 初回から四球などで走者を背負う苦しい展開。
だが窮地に陥っても決して動じなかった。
5回無死一、三塁では岩村、ラミレスを連続三振。ユウイチを一ゴロに抑えた。

 キャンプ中チーム最多の2650球を投げ込み、スタミナがアップ。
球数が150を超えても140キロ台後半をマークできた。
7回8奪三振2失点で今季初勝利を挙げた右腕を安仁屋投手コーチは高評価する。

 「7回まで粘り強く投げてくれた。先発が踏ん張ることが大きいよ」

 初登板の3日巨人戦では6回途中7失点。
登板後にできた、いまだ治っていない唇右下部の“できもの”が大竹の悔しさ、責任感の強さを示しているようだ。
「1週間は長かった…」

 この日はシーズン初めてベースボールドッグのミッキーくんが登場。
3回裏と5回裏に笠原球審のもとへボール3球を届け、ファンの歓声を浴びた。
オープン戦初登場だった3月12日はソフトバンクに敗退。
この日8歳の誕生日を迎えたミッキーくんにチームは初めて勝利をプレゼント。次回は17日の横浜戦に登場する予定だ。

 「チラッと見たけどかわいかった。ファンも喜んでいましたね」。
プロ入り後、埼玉の実家に帰省した際、愛犬リュウ(雑種、7歳)と散歩することで英気を養ってきた大竹。
ミッキーくんの愛くるしい姿がパワーの源になったのかもしれない。

 「初勝利でホッとしている部分もあるけど一年間投げるのが目標。チームも勝って、中日戦につながると思う」

 これで5勝4敗。12日からの昨季王者・中日戦でも一丸野球で赤ヘル旋風を巻き起こす。

2005.4.11.mon