大竹 独り相撲!4回5失点KO
試合後は一目散にロッカールームへと直行した。
(sportsnavi.com)
広島・大竹は試合を壊した責任や自分自身への腹立たしさが込み上げる。だからこそ何も話したくなかった。
1時間後に姿を現した大竹は冷静さを取り戻し口を開いた。
「修正が出来ませんでした。僕が2点ぐらいに抑えていたら楽に勝てていた試合だったかもしれない。自分でも情けないです」。 最悪の立ち上がりだった。
初回から制球が乱れ、先頭の石井から3者連続で四球を与え、佐伯の併殺の間に難なく先制点を献上した。
何とか1点で切り抜け立ち直るかに思えたが、二回に村田に2号ソロを許すと、三回には3連打で2失点。
四回には相川にもソロを浴び、4回6安打5失点であえなく降板となった。
山本監督は「まあ、初回やろ。二回以降は立ち直らないといけないよ。独り相撲していたみたいやな」と予想外の乱調ぶりにガックリ。
尾形、嶋、新井の3発が飛び出たが、期待の右腕の“背信投球”で、すべては空砲となった。
それでも安仁屋投手コーチの信頼は揺るがない。
「将来はエースになってもらわないといけない投手。試合になったら自覚と自信を持ってマウンドに上がらないと。あとは気持ちの問題ですよ」
とキッパリ。
黒田、小山田に続く柱が確立できれば、上位進出は見えてくる。
次は頼む―。
赤ヘルの未来を背負う右腕だけに、2度続けて裏切るはずがない。
2005.4.18.mon