大竹が、大竹らしさを取り戻し始めた。
6回、先頭打者安打から2点を失ったが、6回4安打2失点で今季３勝目を挙げた。
「いつもよりバランスよく投げることに気をつけました」。

　力が入って上体が突っ込み過ぎていたフォームの修正を意識。
右打者への内角速球の制球を取り戻したことで、伝家の宝刀・スライダーも生きた。
初回、礒部に左中間二塁打を浴びたが、犠打で1死三塁からロペス、トレーシーをスライダーで仕留めた。
初回無失点は今季初勝利した4月10日ヤクルト戦以来。これで波に乗った。

　それでも表情は緩むことはない。
「野手の皆さんの援護があったから。6回は納得がいっていません」と反省する。
山本監督も「（6回は）突然、四球から崩れるからなあ…」と課題を口にしながらも「いつもより楽に投げとったな。力みがなかった。徐々によくなっていくやろ」と次代のエース候補の復調にひと安心の様子だった。